田中圭介

田中圭介
Keisuke Tanaka
かつて木彫のモチーフは「人体」を模すことがその中心でしたが、田中圭介は人体ではなく、森や山などの「風景」を制作しています。風景の一部にある木という素材の内部から、逆に「風景」を掘り出しています。
田中は「彫刻とは何か」という自分への問いに「世界を立ち上げ、その内側に入ることで自己をみつめることのできる装置」と考え、常に「人間が生きるということ」をテーマに制作しています。
日本の木造家屋に使用される柱とおおむね同じサイズの角材に、風景を彫刻してきた田中ですが、柱が垂直に立ち上がるということが、実は「幻」なのではないかと思い始めました。それが「幻」なのだと認めることで、自分の問いの答えに繋がるような気がしました。「世界は、傾いている」。
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