VEGI ROLL (Regular)
アーティスト名 | 宇治野宗輝 (UJINO) |
---|---|
制作年 | 2,016 |
ジャンル | アクリル |
作品サイズ | 27.5(H)×27.5(W)cm |
作品番号 | 2385 |
在庫状況 | 在庫あり |
取引形態 | レンタル不可 |
作品解説
アーティスト解説
六本木クロッシング2010展やヨコハマトリエンナーレ2017において、大規模なインスタレーションで強烈な存在感を示した宇治野宗輝は、ブレンダー、エレキギターやヘアドライヤなどの身近にあるマスプロダクツを流用しながらそれらを再構成し、大量消費社会の後に訪れる大量廃棄文化へのアイロニーと、アメリカを通して日本に伝わってきたロックンロールやインダストリアル・ミュージックなどの輸入された文化を考察した作品やパフォーマンスで、その表現の幅を拡張し続けてきました。
それらは、家電などを組み合わせたサウンド・スカルプチュア『The Rotators(ザ・ローテーターズ)』シリーズ、美術輸送用木箱を援用して建築物に見立てた『Plywood City(プライウッド・シティ)』シリーズ、外来語の概念をカタカナに置き換え受け入れてきた日本の現状をグラフィカルに表現した『日本シリーズ』などに枝分かれし創出されてきましたが、いずれの作品においても宇治野の作品の原点は、アメリカナイズされた戦後日本に人工的に組み込まれた輸入文化とテクノロジーに対する批評的視点であると言えます。

ANOMALY オープンにあたって 極東に位置する日本・東京、2018年。 現在求められているギャラリーの役割とはなにか、形骸化したディスカッションや机上の空論を繰り返さずに、なにをすればその役割の一端を担えるかを、断続的に考えてきました。90年代のギャラリーの黎明期は過ぎ、現代美術の成熟期の逆説的な停滞ムードなのか、アートフェアや企画展など国際的な現場に出ていっても起こることは想像の範疇、また、国内も美術館での規制や自粛が強くなり、それぞれの役割の限界も感じる昨今です。 欧米から輸入されたギャラリーのシステムを踏襲するだけでなく、アジアや日本の現代美術のあり方にフィットするかたちで、変則的な姿をみせることはできないか。 チャレンジしやすくフレキシブルな大小のギャラリー空間、プロジェクトごとに様々な人が気軽に出入りし滞在できるオフィスとラウンジなど、「場」があると楽しい。 新しいギャラリーの実現のために繰り返してきた1年以上に及ぶディスカッションは、いつも笑いに満ち溢れていました。 ギャラリー名は「ANOMALY」(アノマリー)。 あらゆるチャレンジは、みなさまのご寛容とご協力なくしてはできません。 ANOMALY
10年以上のキャリアを持つ3つのギャラリー、山本現代・URANO・ハシモトアートオフィスが、それぞれの個性を活かし「スイミー」のようにユナイトすれば、もっと力強くなり、よりインディペンデントで自由な活動ができるのではないか。経済的なユナイトだけでは面白くないので、個々のギャラリーの枠組みを取り払い、大きな家族になって、新しいかたちのギャラリーを立ち上げたらどうか。
リサーチや対話を行い、展覧会以外にもトークセッション、パフォーマンスの企画を組んだり、時代の要請に向き合ってみる。
日々、小さな変化が起き続けて、既存のギャラリーの枠に収まらない、文化的で豊かな土壌をつくれたらいいと思います。
そしてオープンの準備が整った今、とても良い兆しを感じています。
ANOMALYとは、正論や常識では説明不可能な事象や個体、変則や逸脱を表す言葉です。
どうぞご支援ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
2018(平成30)年10月吉日
このアーティストの他の作品
その他のおすすめ作品
-
個展 PORTRATOR65.0(H)×50.0(W)×3.0(D)cm
-
deep sleep #1 土井紀子162.0(H)×130.0(W)×5.0(D)cm
-
deep sleep #2 土井紀子162.0(H)×130.0(W)×5.0(D)cm
-
succulents_003 PORTRATOR117.0(H)×80.0(W)×5.0(D)cm
-
succulents_001 PORTRATOR90.0(H)×117.0(W)×5.0(D)cm
-
succulents_002 PORTRATOR73.0(H)×117.0(W)×5.0(D)cm