BBF 64
アーティスト名 | 横山 裕一 (Yuichi Yokoyama) |
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制作年 | 2,010 |
エディション | ed. 2/10 |
ジャンル | シルクスクリーン、その他 |
作品サイズ | 59.0(H)×84.0(W)cm |
作品番号 | 2299 |
在庫状況 | 在庫あり |
作品解説
アーティスト解説
1967年宮崎県生まれ、埼玉県在住
横山裕一は1990年に武蔵野美術大学油絵科を卒業した後ファインアートの制作を行っていたが、2000年以降「時間を描く」ことができる漫画を表現方法として選ぶ。疾走感のある描線やオノマトペ、途切れることなく描かれる時の流れや独特なキャラクターが特徴となる横山の漫画は「ネオ漫画」と称され、『ニュー土木』、『トラベル』、『NIWA』、『ベビーブーム』、『世界地図の間(ま)』など多くの著書は日本、フランス、アメリカ、イタリア、スペイン、ロシアなどの国で翻訳、出版され人気を博している。その他、高濃度蛍光色をふんだんに使用し横山の鮮やかな色彩の原画を再現した『BABY BOOM FINAL』など、質の高い作品集も出版されている。
2010年に初の大規模個展「横山裕一ネオ漫画の全記録:『わたしは時間を描いている』」(川崎市民ミュージアム、神奈川)が開催された後、「あいちトリエンナーレ2013」やヨーロッパ3カ国の美術館を巡回するグループ展「ロジカル・エモーションー日本現代美術展」などに参加し、2014年には、「YÛICHI YOKOYAMA: WANDERING THROUGH MAPS, UNEEXPLORATION A TRAVERS LES CARTES」(PavillonBlanc、コロミエ、フランス)、「これがそれだがふれてみよ」(兵庫県立美術館、兵庫)、「横山裕一 × シュルレアリスム」(宮崎県立美術館、宮崎)といった個展が立て続けに開催されるなど、国内外での活躍に注目が集まった。その他2013年には、エルメス伊勢丹新宿店がリニューアルオープンする際のウィンドウディスプレイを担当した。
コレクション
- 川崎市市民ミュージアム、神奈川
- 熊本市現代美術館、熊本
- 森美術館、東京

ANOMALY オープンにあたって 極東に位置する日本・東京、2018年。 現在求められているギャラリーの役割とはなにか、形骸化したディスカッションや机上の空論を繰り返さずに、なにをすればその役割の一端を担えるかを、断続的に考えてきました。90年代のギャラリーの黎明期は過ぎ、現代美術の成熟期の逆説的な停滞ムードなのか、アートフェアや企画展など国際的な現場に出ていっても起こることは想像の範疇、また、国内も美術館での規制や自粛が強くなり、それぞれの役割の限界も感じる昨今です。 欧米から輸入されたギャラリーのシステムを踏襲するだけでなく、アジアや日本の現代美術のあり方にフィットするかたちで、変則的な姿をみせることはできないか。 チャレンジしやすくフレキシブルな大小のギャラリー空間、プロジェクトごとに様々な人が気軽に出入りし滞在できるオフィスとラウンジなど、「場」があると楽しい。 新しいギャラリーの実現のために繰り返してきた1年以上に及ぶディスカッションは、いつも笑いに満ち溢れていました。 ギャラリー名は「ANOMALY」(アノマリー)。 あらゆるチャレンジは、みなさまのご寛容とご協力なくしてはできません。 ANOMALY
10年以上のキャリアを持つ3つのギャラリー、山本現代・URANO・ハシモトアートオフィスが、それぞれの個性を活かし「スイミー」のようにユナイトすれば、もっと力強くなり、よりインディペンデントで自由な活動ができるのではないか。経済的なユナイトだけでは面白くないので、個々のギャラリーの枠組みを取り払い、大きな家族になって、新しいかたちのギャラリーを立ち上げたらどうか。
リサーチや対話を行い、展覧会以外にもトークセッション、パフォーマンスの企画を組んだり、時代の要請に向き合ってみる。
日々、小さな変化が起き続けて、既存のギャラリーの枠に収まらない、文化的で豊かな土壌をつくれたらいいと思います。
そしてオープンの準備が整った今、とても良い兆しを感じています。
ANOMALYとは、正論や常識では説明不可能な事象や個体、変則や逸脱を表す言葉です。
どうぞご支援ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
2018(平成30)年10月吉日
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